講演
デザインに見られる性差の社会的構造

将来に向けてのデザイン理論とその実践への挑戦

ウタ・ブランデス Professor Uta Brandes

1_____ 過去四半世紀の間、社会科学の領域では性差のもつ意味について様々な議論が戦わされてきたが、このような議論はデザインの世界においてはほとんど見られなかった。
2_____ それだけに、男と女、身体と言語、社会的性と生物学的性といった構造が、対象物の世界(Objektwelt)、製造プロセスや製品との関係にあるいは日常生活、利用価値、利益といったもののイメージに対していかなる影響を及ぼしているかという疑問は、いまや切実なものとなっている。
3_____

将来に向けてのデザイン理論とその実践は、この問題が徹底的に解明されて初めて可能である。