基礎デザイン学会2001年度研究大会
■ご講演の概要 (更新日:2001年11月19日)
 本学会が基礎デザイン学として追究するデザインの「知」は、デザイニングという発想や着想の技術と、デザインの社会的布置の現状と未来を探る思索や調査をつなぐ場に位置付けられています。この立場から、私たちは、今大会上のプロジェクトである「基礎デザイン学リファレンス」を、理論的体系性の維持のために準拠するビブリオグラフィの構築として捉えてはおりません。むしろそれは、身体行為に密接なデザインの思考と、デザイン上の課題に通ずる多様な思考との浸透の過程を触発するものであると考えています。デザインと諸学問間の横断的な論議を基礎としながら、デザインの「知」を触発する課題や方法のための参照表現の「デザイン教育の資源」を考究する視点をふまえた形成が、今大会において私たちが目指すところといえます。
 今研究大会では、その目的に従って、ゲストに東京大学名誉教授で北里大学教授の養老孟司先生(医学博士、解剖学)、また、本学視覚伝達デザイン学科主任教授で本学会理事の勝井三雄先生のお二人に講師をお願いして、ご講演をいただきます。また、武蔵野美術大学美術資料図書館において開催中の勝井三雄展「視覚の地平線」も特別鑑賞いただきます。

■勝井三雄先生(本学会理事)のご講演+勝井三雄展「視覚の地平線」特別鑑賞

演題:「デザイン教育をささえた知」

●勝井三雄プロフィール
1931年東京生まれ。55年東京教育大学卒業。56年株式会社味の素入社、61年フリー。
日宣美賞、毎日産業デザイン賞、講談社出版文化賞、東京ADC会員賞、ブルノ、ワルシャワ、ラハチポスタービエンナーレ等、東京ADC原弘賞、N.Y.ADC金賞、芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、勝見勝賞等受賞多数。70年大阪、75年沖縄、85年つくば科学博A.D.。90年〜92年「APE CALL from Tokyo」N.Y.展、L.A.展、東京展。93年「光の国」展開催。JAGDA理事、東京ADC、AGI会員。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科主任教授。


■養老孟司先生(ゲスト)のご講演

演題:「知とかたち」- 私たちの脳はなぜ思いつくのか -

●養老孟司プロフィール
1937年鎌倉生まれ。東京大学医学部卒業。同大大学院医学研究科基礎医学専攻博士課程修了。医学博士。東京大学医学部解剖学教授を経て、現在、北里大学一般教育総合センター教授、東京大学名誉教授。
主著に、『ヒトの見方』(1985、筑摩書房)、『形を読む』(1986、培風館)、『からだの見方』(1988、筑摩書房、サントリー学芸賞受賞)、『唯脳論』(1989、青土館)、『対談 目から脳に抜ける話』(吉田直哉共著、1994、筑摩書房)、『生命の文法』(中村桂子共著、2001、哲学書房)等がある。 1999年より養老孟司シンポジウムを主宰。
 
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