趣旨説明


基礎デザイン学会第1回研究大会
The First Symposium of Society for the Science of Design, Japan
1998.12.06 BMW Squire
基礎デザイン学会は今年5月に設立されました。今回、ここに第一回の研究大会を開催いたすことになりました。大会のテーマを「デザインの意味の転換と再形成」としました。これは、今回、基調講演にお招きしましたクラウス・クリッペンドルフ先生の最近の著作の表題と重ねておりますが、「今日、あらためてデザインの意味を問い、デザインを作りかえていかなければならない」という問題意識は、まさに基礎デザイン学会設立の趣旨でもあるといえます。したがいまして、この大会のテーマの主旨説明は、本学会設立の趣旨をはじめ私がこれまで述べてきましたことを繰り返すことにもなりますが、以下に、その主な項目を挙げておきたいと思います。

1)デザインの意味、デザインの新しい価値の形成
2)「生」の価値を中心にすえたデザインの意味の形成。
3)「他者」を重視したデザインの意味の形成。
4)デザインにおける歴史認識と同時代の世界認識の形成。
5)社会的デザインとプロセスとしてのデザインの形成
6)デザインの諸科学や諸領域とのリンケージの意味と方法。
7)デザインの実践、研究、教育の広いリンケージ。
8)デザインの国際的な協業の意味と形成。